ごっご遊び
こんにちは、秋葉です。
幼稚園に入るか入らないかという頃からごっこ遊びが好きでした。
身近な大人を観察したり、観たばかりのテレビドラマを真似したり。
なかでもお気に入りは劇団四季のこどもミュージカルで、これはもう、あの頃の記憶力アゲイン!!と絶叫したくなるくらい、細かい登場人物の台詞や動きまで覚えて帰り、歌ったり踊ったり、繰り返したものです。
今はミュージカルってちょっと苦手意識があるのですが(だって、なんで急に歌うの!?)、こどもミュージカルにはぐっとハートを鷲掴みにされていたんですね。
うちには小さな子供が姿を映せる高さに鏡がなかったので、椅子に乗ってようやく届く鏡に向かって、全ての登場人物を一人で演じるごっこ遊び。
この遊び、母は気に入らなかったようで、何時間も飽きずに一人で鏡に向かって歌ったり踊ったり、母には意味の分からない台詞を叫んだり、ドアの隙間から楽しそうな私を怖いものでも見るような目で覗いていたあの表情が忘れられません。
お友達と一緒にごっこ遊びすれば良かったんですよね、多分。
でも子供の私は、誰にも邪魔されず、自由に、時にはオリジナルの物語まで展開させながら、全てを一人で完結させることに強く執着していたのかもしれません。
そのあたりの精神分析についてはまた今度。
そして私は今、一人で芝居を作るなんて想像もできません。というか一人で作りたくなんてない。
ごっこ遊びは、たくさんの人によってどんどん壮大に、どんどん面白くなると気が付いたから。
今日も私は、私たちは、大人の、本気の、ごっこ遊びをしています。
あなたもご一緒しましょう。是非。
◇◆秋葉 舞滝子◆◇