なんだかよく憶えていないのです、今年という1年を。
憶えていないというより、時間がちゃんと流れていないというか、忘れられない出来事がたくさんあったけれど、その出来事と出来事の間がするりと抜け落ちているのです。
あっという間に時間だけが過ぎて、目を開けたまま夢を見ているような気持ち。
いつもなら楽しい時間の方が「夢を見ているよう」だったわけですが、あの2月から今日までの10ケ月、公演の準備と本番以外は連続した時間の中にないような不思議な感覚です。 しかもこの奇妙な時間感覚はまだしばらく続いていくのでしょうね。
そんな2020年でしたが、刻一刻と変化する状況の中で、考えられる限りの対策を施しながら、それでもなんとか無事に劇場で公演が出来た幸運を噛み締めています。
覚悟を持ってご来場下さいましたお客様、共に困難と闘って下さった劇場の皆様、物語を与えて下さった作家をはじめとするスタッフや出演者の皆様に、もうありったけの感謝を。 やってくる新しい年も、物語の灯を、そして物語の住処である劇場の灯を絶やさぬよう、知恵を絞って頑張って参りますのでどうぞご贔屓下さいますようお願い致します。
2021年が明るい日々でありますように。
秋葉舞滝子拝
お待たせしました!
SPIRAL MOON the 42nd session『物語のあるところ』の動画配信が決定致しました。
ホームグラウンドである下北沢「劇」小劇場において11月10日から15日まで上演致しました、4人の作家による6本の短編戯曲朗読会。
SPIRAL MOONがあなたのところに届きます。
花の章、鳥の章、風の章、月の章、星の章の合計5章をご用意しました。
各章、劇場にて上演された3作品プラス、劇場では上演されなかった特別な組み合わせによる特典作品をおひとつお付けしております。
劇場に足をお運びくださった皆さまにもお楽しみいただける配信になっております。ご都合が付かずご来場いただけなかった皆さまもこの機会に是非ご覧ください。
料金は各章それぞれ2,000円。複数の章をご購入いただくことももちろん可能です。
配信アドレスの購入はSPIRAL MOONのホームページにて承ります。
お申込みをいただいてから24時間以内に、お振込み先の銀行口座をメールにてご連絡致します。
お振込みの確認が完了しましたら閲覧URLをお送り致します。
※12月31日(木)〜1月3日(日)までのお申し込みに関しては、1月4日(月)以降のご連絡になる場合がございます。ご了承ください。
年末年始のお忙しい時期とは存じますが、SPIRAL MOONの物語と一緒にのんびりお過ごし下さいますと幸いです。
2020年11月SPIRAL MOON『物語のあるところ』朗読会にご来場下さいました皆様、そして出演者として、スタッフとしてご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。秋葉でございます。
これまで20年以上にわたり地道に、舞台での演劇にこだわって公演を続けてきたSPIRAL MOONですが、2020年は一つの大きな転機となりました。
私達は何をしてはいけなくて、何をしなくてはならないのか。
これまで私達が劇場公演で培ってきた、そしてこの数ヶ月で新たに生み出され強化された安全対策を総動員して上演に臨みましたが、日々変化する状況に、準備から終演まで何もかもが手探りで関係者全員が神経を磨り減らしながら日々でした。
けれど一方で、そんな不安定な日々に立ち続けていける大きな原動力であったのは、この現実を全員全力で乗り越えるという意志で、それは日に日に強く鮮やかなものとなっていった実感があります。
ご存知の通り、演劇は不要不急のものではありません。あくまでも娯楽です。
それでも。だからこそ。
ここではないどこかで、自分ではない誰かの生きる様を目撃し、あわよくば経験するという行為は、楽しいことばかりではない日々を何とか生きていくための大事な潤滑剤だと思うのです。
演劇の、劇場の灯を絶やさぬように。
SPIRAL MOONはこれからも歯を食いしばって活動を続けて参ります。
どうかお見守り下さいますようお願い申し上げます。
そうそう。 私はいつも公演ごとに、物語や私が生きることを許された登場人物のイメージに合わせて稽古初日から千穐楽まで香水やアクセサリーを決めて付け続けるのですが、たくさんの物語が詰め込まれた今回、私が選んだのはこちら↓
【琥珀】です。記憶を閉じ込めた宝石。
大好きなこの石を肌身離さず付けておりました。
いの一番に書き込まねばならぬところ、軸足を日常に戻した途端に年に2回訪れる天王山に放り込まれ、ようやく地方出張という息抜き?を得て御礼をまとめることができました。
遅くなりました無礼を平にご容赦下さいませ。 お詫びに今朝、飛行機の中から美しい姿を撮ることができたのでお裾分けいたします。
なんだかダラダラ書いちゃっていますが、終わりのあるものを物語と呼ぶならば、今回の物語はこの辺でページを閉じなくてはなりませんね。
次なる1ページ目を開く喜びのために。
◇◆秋葉舞滝子◆◇
小磯一斉です。
SPIRAL MOON「物語のあるところ」、おかげさまで無事終演いたしました。厳しい情勢下にも関わらずご来場くださった皆様、ありがとうございました。
毎度のことですが、終わってからはあっという間ですね。
もう一週間経ちますが、本当にやったんだろうかと不安になるくらい、記憶がボンヤリし始めてます。
でもそれでいいんだと思ったりもします。
曖昧でありつつも、何かしらお客様の記憶に残り続けているものがある、そんな公演にしたいといつも考えています。
曖昧な記憶と言えば。
公演中共演者と話してたときに、その方が高校時代にやってたスポーツを「私の弟も同じ県の高校でやってたんですよー」って盛り上がったことがあったんですが、
父に聞いたところ、弟はその県の高校には通っておらず。
しかも、そのスポーツもやってたかなぁと言われまして。
私の記憶の曖昧さが洒落にならないレベルになってしまったかと不安になったものです。
後に弟本人から連絡があり、県は違ったけどそのスポーツはやってたとのこと。
ちょっとホッとしました。
またどこかの劇場で皆様にお会いできますように。
またお客様や仲間と気兼ねなく飲める日が来ますように。
乾杯。
小磯一斉
閲覧ありがとうございます。
劇団青企画所属の青瀬博樹です。
共演させて頂いた牧野さんとの写真を一枚!
子供の頃はよくヒーローを見ては「こんな風になりたい」と思ったものです。
大人になると、「何かに憧れる」ってなかなか難しい気がします。
そんな中僕が出会ったのは最高に憧れられる、かっこいい大人達でした。
お茶目で、お洒落。
熱く、激しい。
賢く、聡い。
優しく、そして時に厳しい。
その人達は楽チンな道のりを教えてくれるわけではありません。
自分が道に迷っている事にすら気がついていない僕の足元を「こっちだよ」とほんの少しだけ明るく照らしくれます。
あまりに迷い過ぎると「やれやれだぜ」と手を引いてくれる事もあります。
こっちだよ の声に従って、1ヶ月という時間をかけてなんとかお客様の前までたどり着いて舞台の上に立てました。
そんな公演も終わってしまいました。
こっちだよ ももう聞こえません。
だけども、その声の教えてくれた道の歩き方は決して忘れません。
「こんな風になりたい」と思える方々達との1ヶ月はとても良い経験になりました。
年齢的には青瀬も導く側にいないといけないのですが、今はまだ知らないフリをします笑
いつか、自分も!そんな風に思ってもらえる人間になるんや!
ま・と・め
観に来て頂けたお客様、本当にありがとうございました。
残念ながら観には来れなかった方。
みんなこれからも険しい道を歩き続けます。
良ければ応援お願いいたします!
最後に、尊敬して止まない「ツネさん」こと渡辺常日頃さんの顔をいじり倒した画像を載っけて
またいつか皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
こんな世の中です。
どうぞ体調に気をつけてくださいませ。
遅れてのご挨拶、お許しくださいませ。
かわしまでございます。
このような状況の中、劇場に足を運んで下さいました皆さまに心より御礼申し上げます。
楽しんでいただけていたら幸いです。
僕は楽しみました。
三本も作品を読んでもらえるなんて。
ただやっぱり、リーディングじゃなくて、ね。
演者同士が至近距離で丁々発止、したいよねー。
どんな形になるかは、想像も出来ませんが、また次の舞台でお会い出来ることを楽しみに。
雲ひとつない、青空の下で。
◎かわしままさき◎
『物語のあるところ』が終わって、もう1週間経とうとしてる?
ご来場頂いたお客様、本当にありがとうございましたっっ‼️
思えば、あの1週間……激動でした(笑)
普通にね……出演してた「家族の風景」「告白」だけだったら、結構緩やかに過ごせてた気がするんですけど……
本番作品の収録があって、その他に僕……特典用に「砂漠の夜に」「桜井さん(仮)」が追加されて………
本番日以外も慌ただしく、動いておりました!!
だって、うちらの「告白」なんて……初日迎えてなくて、いきなり収録でしたからね(笑)
うそん………って思ってました(笑)
いきなりセッションした感じ?
仕上がりは是非、配信かDVDで確認して欲しいですっっ‼️
本番とは別に撮ってるので、誰も観てないやつですよ(当たり前だ!)
そして特典用の2作品!!
「砂漠の夜に」は、秋葉さんとコンビを組ませてもらってますっっ!!
ちょっと『徒然なるままに…』の秋山と風子を彷彿させたと言われる?(笑)王様と飛行機乗り……かなり緊張しました……
だって、長台詞多いんだもん!!
↑
そこかぁいっっっっ‼️
あと「桜井さん(仮)」は本番も土曜日の2回しかやってないレア作品だと思うので、要チェックですよ‼️
こちらは「告白」のトモキとフミオを彷彿させる?(笑)星さんとのコンビでやらせてもらっています!!
僕は、この作品のせいで鬼滅の刃にハマり、今…沼ってます(笑)
ホントに楽しく濃密な1週間でした!!
そして朗読劇の新たな発見も多く見付ける事の出来た公演でした!!
ちょっと、その反動で色々自由にやらせて頂けて(笑)これからの糧にしていきたいと思ってます!!
『物語のあるところに』舞台あり‼️
またお会いしましょう!!
船戸慎士
「あなたはそういうふうにはできていないんです。」
『氷の解けた水』より
とても心に残っている台詞です。
初めてのSPIRAL MOON、とても大切な時間を過ごしました。
今できることを全力でやりました。
つくづく演劇は一人ではできないなぁと思います。
ご来場くださり、心を寄せてくださり、本当にありがとうございました。
スタッフの皆さま、座組の皆さま、ほんとにありがとうございました。
次に向かっていきたいと思います。
加藤好昭
花粉を手懐けられない男、鈴木コウタです。
物語のあるところ、自身の終演から1週間…
やはり時間の過ぎるのは早いもので、しみじみしてしまいます。
そしてこの1週間での世の中の流れの変化に戦慄をおぼえたり…
まぁ~大変です、全人類が大変!
そんな中でまたステージに立たせていただけて、スパイラルムーンの最大限の感染対策の甲斐あって、そういったトラブルも無くこうして公演の思い出に思いを馳せられているだけで幸せなのだと痛感致します。
今回の公演は「ことだま屋」というリーディングイベントを企画してきた自分も未知な規模の組み合わせで毎ステージお送りしておりました。
本当に演出の秋葉さんには頭が下がります(´;ω;`)
またひとつ可能性を広げていただけました。
そして出演者の皆様も、熟練の方々多く大変刺激的な稽古期間を楽しめ、稽古後の一杯などは叶わない時期ではありましたが、だからこそ短編に対するディスカッションの濃度が非常に高い現場でございました!
やはり演劇は、ひとつのステージをみんなで死力を尽くして築きあげる作業は、楽しいです。
最近では世代が上のほうに入りがちな私が年齢でいうところの下から三番目というのも新鮮でした。
さて、このような世情ではありますが、数ある老舗団体に続きスパイラルムーンもコロナ下再始動!
制約や都度のミッションはあれど、そんな中でもまた演劇に以前のような盛り上がりをみせるために、引き続き手を取り合い頑張っていきます!
とはいえ、まずは落ち着いて、安心安全な年末年始を過ごしたいものですね。
2021年は世の中、変わりましょう!
ありがとうございました!
鈴木コウタ(37)
まずは「物語のあるところ」のご来場頂き、誠にありがとうございました!!
演劇ロスに陥ってる渡辺常日頃です。
今回はリーディング公演という初めての経験をさせていただきました。まさかこの歳で初体験を出来るなどとは!世間ではコロナで大変な時なに、不謹慎だと思われるかもしれませんが、チャレンジ出来る喜びを感じてしまいました。ごめんなさい。
そして振り返って思う事は、自分にとって「物語のあるところ」とは何処なんだろう?とずっと考えていたと思います。役者としてだけではなく。
それは至る何処に転がっていて、気がついてないだけでした。
近所のコンビニ、最近通うようになった蕎麦屋、最寄り駅の駐輪場…。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」「いってらっしゃい」…たった一言の交流だけど、友達や家族ではなく赤の他人と関われる場所。
そこに大きなドラマは無いけれど、ちょっとした言葉に元気づけられ、自分も誰かに出来る事はないだろうかと考えさせてもらえる場所。大切にしたい日常でした。
きっと自分にとって演劇活動は、頂いた元気を違う誰かに渡す行為なのだろうと。
皆さんの「物語のあるところ」はどこですか?
いつかどこかで会えたら、教えて下さい。
↓マチネ、ソワレ間で必ず行くとある中華屋。ここに来ないと本番を迎えた気がしない!