皆さんお久しぶりです。市川歩です。
前回舞台「たましずめ」では上手にあった「月下美人」を咲かせる妖精になっていました。
今回は妖精から人間にと生まれ変わり、お芝居に携わっていきます。

最近初めての劇場に立った舞台のことを思い出しました。あのときはまだ学生でしたし、今とは違って終演後の面会も行われていましたが、この数年で演劇業界はもちろん、世界が大きく変わってきました。たぶん今までも目に見えないくらいゆっくりと変わっていたのでしょうが、急な変化が来たときは昔あったものが一瞬でなくなってしまうなと改めて実感しました。

小学生の頃、花の蜜を吸っていたのを覚えています。その時の自分は「花ってどれも甘いのだ」と思い、写真の花の蜜を吸ってみました。けど蜜はなく、ただ苦くて草の味がするだけでした。

今と昔、自分ではそんなに変わっていないと思っていても、周りから見ると変わって見えるものです。
甘いものも苦いものも、それを知っていることはとても強みだと思っています。世の中がどう動こうが、「経験」これは役者だけではなく、人間にとって大切なものなんだなって改めて思いました。

食べてみないと甘いか苦いかわからない。
食欲旺盛の稽古期間です。