今年はユーミンこと松任谷由実さんのデビュー50周年なんですって。
業界全体が盛り上がっているようで、昔の曲も頻繁にラジオから流れてきて油断も隙もありません。
いちいち持っていかれちゃうんですよ、気持ちが。

多くの人がそうであるように、私もティーンエイジャーのあの頃から、どっぷりユーミン漬けでした。
浅草駅前にあった友&愛でレコードを借りて、最初はアルバム1枚ずつを入れるだけだったのに、そのうち自分だけの〈おすすめ曲集〉カセットを作って友達と交換したり。
カセットは1度録音したら曲順を変えることができなかったので、A面の終わりからB面に繋がる流れとか、1曲目から最後まで自分なりのストーリーを考え抜き、おまけに駅のラックに置いてある旅行会社のパンフレットから素敵な写真を切り抜いてカセットレーベルにしたり。
当時から、素材を使って自分だけの物語を作るのが大好きだったんですね。
運転免許を取って初めて自分の車を持った時も、窓を閉めてお気に入りのカセットから流れるユーミンを熱唱しながら、ひとりどこまでも夜の街を走ったものです。
もうね、今となっては恥ずかしい過去も含めてユーミンは私の青春のすべてと共にありました。

ユーミンの歌が好きなのは、女同士の他愛ない日常もどんな恋の始まりも終わりも、描かれる世界に登場する女性がすべてちゃんと自分の足で立とうとしているからです。悩んだり迷ったり焦ったりするけれど、それでも自分の人生を自分でちゃんと引き受けている。風を受けて立っている姿が堪らなく格好いい!
いつかなりたいなと思っていた女性になれているのか、もうそんな年齢でもありませんが、それでもいつも私の先にユーミンがいる、そう思っています。

カラオケが苦手で行くことも殆どないし行っても歌わず聴くだけなのですが、私は今、猛烈にカラオケに行きたい。そしてユーミンを歌いまくりたい。
コロナさえなければ… コロナめ!! コロナが落ち着いたら絶対ユーミン ナイトするんだー!!

◇◆秋葉 舞滝子◆◇