坂から見た虹

どうも。河嶋でございます。

スパイラルの稽古は都内某所で行われていて、どの稽古場も駅から近いし、平地だし、とても行きやすい。
この前、久しぶりに横浜の芝居を観に行って、坂道をトコトコと歩いている時に、江戸っ子の秋葉さんや相模川の河岸段丘に住む相模原市民に言われたことを思い出した。

「横浜って坂多過ぎ」
「坂の上にある稽古場ね」

え?坂?あれのこと?
坂っていうかスロープ?だって子供がチャリンコ降りないでグングン登ってんじゃん。

坂っていうのはこういうヤツだよと、彼ら彼女らをそこに連れて行くと、
「これは坂っていうか壁」
爆笑。

は?壁?坂でしょ!登れるんだから。
ほらほら、おばあちゃんがカート引いて歩いてるじゃん。へばることなく、その両足で歩いているじゃないか。

そんな風に切り返していた僕が、秋葉さん曰く壁を登ったところにある劇場に、なだらかな坂を登って行ってきた。

坂だろうが、壁だろうが、そう思っているのは自分のわけで。
登っていれば辿りつくわけで。
頂上は見えていて。
一歩ずつ進んで行けば必ず辿りつけるわけで。

で、頂上まで登って、振り返る。

坂から見た虹

頂上から見えた景色。
坂の下では想像もしなかった景色。
目指すは虹の彼方。
一歩ずつ進んで行けば、さらに誰も想像もしなかった世界が広がる。

今日も平地にある稽古場で、目の前の坂に驚き、壁をよじ登るのです。

◎かわしままさき◎