すでに遠い昔のことのようです。

SPIRAL MOON「物語のあるところ」
ありがとうございました。

最後のまわた日記になります、
新貝紋加(しんがいあやか)です。

当たり前のことが崩れてから
初めて、お客様の前でお芝居をしました。

「家族の風景」作:横田雄紀
夫婦と娘の話。

18歳の高校生の娘・歩でした。

家族は、難しいですね。

誰もが少なからず経験があり、
誰もが知っているものだから。

小磯さんと秋葉さんと、
お話しさせていただく中で、
それぞれの家族観というものも垣間見ました。

100人に100通りの家族。
人生で、間違いなく影響を及ぼす1つだから。

私も一人っ子の娘なので、〝歩〟とは似たところもたくさんあり面白かったです。私はあんなにいい子じゃないけどな。

パパもママも大好きです。
でも、大好きって、言えるようになるには、
まだ歩も子どもなんですね、きっと。

「赤い靴」作:長堀博士
女2人芝居

この戯曲をやると、女優は生き生きして
目が血走って、口角がぐっと上がると思います。多分…。笑

最強の豊田真弓さんと
ご一緒させていただきました。

毎日が戦い、
毎日何しようか、どうしようか
考えるのが楽しくてしょうがなくて、

終わった今でも、まだアイデアが湧いてくるものだから、「おわったんだよ」と優しく自分に言い聞かせております。

こぎみよいコメディかと思いきや!
まさかの展開…

私の演じた女2は、
「実はこう見えてすごく不幸なんです」
と物語序盤で言い切っていたので

私は彼女が幸せになることを
ただただ願うのみなのです。
スキップしたから大丈夫かな。

これもまた、当たり前は当たり前ではないというお話かもしれない。

ちなみに私は、薬指で薬を塗るように
おじいちゃんに訓練されました。

さて、最後
「告白」作:かわしままさき

チーム若人 と呼ばれておりました。

青瀬さんと吉田さんとは、
稽古場でも、自主稽古でも、劇場に入ってからも、コソコソコツコツ練習しました。

この作品に出てきた、アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓十五の君へ〜」という歌
私、実際に15歳の時に歌っていたので、なんだかそれが本当に懐かしくて、懐かしくて…

15歳の時は、15歳の気持ちでしか歌えなかったけど(いくら大人の自分を想像しても、結局それは嘘だから)
今は多少なりとも、大人の自分の気持ちで歌詞を読めるものですね。

こんなご時世だからできること
こんなご時世のけいでできないこと

私がもっともっと大人になったとき
2020年を振り返って、「不満ばっかり言っていたなぁ」はイヤなので。

できることを、
できるかぎり、
できる範囲で、
今だからできることもいっぱいある。

かわしまさん、
素敵な本をありがとうございました!!!!!!

さて、
公演が始まるころは緑色が残っていた公園も
すっかり黄色に染まっていました。

秋の夕方が大好きです。

日々の中にたくさんの数えきれないほどの物語が転がっています。
荒波の中では、足元の貝殻に気付くことも大変だけど、ちゃんと目を凝らして信じていれば見つかります。

だから!また!別の 物語のあるところでも、お会いできますように!!

その時は、お顔を見て、手を握って、もしくはハグして、「ありがとうございました!」と言えますように。
そうでないなら、それなりに。笑

本当にありがとうございました。
秋葉さん、また出してください〜笑